【仲埜公平氏/水口哲理事 資料追加】2022年度7月オンライン勉強会

JFEJでは2021年度よりオンライン勉強会を開催しております。

2022年度7月の勉強会は、水口哲理事(Springer社書籍シリーズUrban sustainability transitions共同編集者、東工大博士課程学生)と、企業のカーボンニュートラル経営をサポートする仲埜公平・ブルードットグリーン株式会社社長による話題提供の2本立てで構成されます。

司会は石井徹・朝日新聞編集委員(当会副会長)です。

*ご参加ありがとうございました。7/12、登壇者の当日資料を公開しました*

仲埜公平氏:「国内上場企業1,000社の環境経営開示情報を網羅した無料サイト『エコノート』の使い方・使われ方
(エコノート詳細、会員登録はこちら)

水口哲氏:「気候変動対応、最新の政策、アクション、研究の現場を歩く・読む・聞く」

■7月度勉強会 概要

日 時 202276日(水)19時~2030分(最大延長21時)

第1部:「気候変動対策、その最先端の政策、実践、学問の現場を歩く、読む、聞く(仮題)」

第2部:「国内上場企業1,000社の環境経営・開示情報網羅した無料サイト『エコノート』の使い方、使われ方」

第1部テーマ:「気候変動対策、その最先端の政策、実践、学問の現場を歩く、読む、聞く(仮題)」
話題提供:水口哲理事(Springer社書籍シリーズUrban sustainability transitions共同編集者、東工大博士課程学生)

最新のIPCCの緩和策報告書(WG3 44日公表)は、18か国以上の国々が10年以上継続的に温室効果ガスを減少させながら経済成長していることを明らかにしました。

これらの国々が実施している一方で、日本が取り組んでいない政策、実践、学問の現場を歩いた水口氏が話題提供します。

参考URL:IPCC 第6次報告書 第3作業部会 報告書 解説資料

 (講師による要旨)

 脱炭素化を進めるには、変えるべき社会(システム)の“模型”(モデル)を参加型で作り、それを眺めながら複数シナリオをつくり、それをもとに議論することが欠かせない。モデルには概念図に加え、数式で表現し計量的なシミュレーションが出来るものの2種類が必要。持続的に削減している国々は、それを行っている。

 一方で、現在の日本の気候変動・エネルギー政策やアクションは「文章、経験、カン」に頼り、“社会(システム)模型(モデル)“やシミュレーションにもとづくシナリオをもとに参加型で議論することが少なすぎるのでは無いだろうか。

 社会(システム)と比べるとはるかに単純な構造の化学工場や発電所ですら、現代ではコンピューターで工場モデルを設計しシミュレーションを行うことなしには建設することは出来ない。工場よりもはるかに複雑な社会の政策やアクションを行うにあたり「文章、経験、カン」で進むのは余りに乱暴ではないだろうか。

 かつてチッソ水俣工場では実験室で製品のアイディアが生まれると、いきなり工場建設に向かったと岡本達明さん(元社員)は語っている(2016年に当会主催で実施した講演会で)。製品以外の汚染物質がどの程度発生するのかを調べ、その発生量を抑える方法をミニプラントで試行錯誤するというプロセスを省いた結果が、水俣病になった。同様の過ちを現代の日本は気候変動・エネルギーの政策やアクションで繰り返するのだろうか。

 これを変えるには、(明治初期の政府のように)日本の気候変動・エネルギーレジームに外国人が参加し、別の視点が入るようにするのが処方箋の一つではないだろうか。古来からの格式を重んじ、保守の代表と思われた大相撲が、外国人登用に舵をきったように我々は、大相撲を見習えるだろうか?


2部テーマ:「国内上場企業1,000社の環境経営・開示情報を網羅した無料サイト『エコノート』の使い方・使われ方」

話題提供:仲埜公平・ブルードットグリーン株式会社  取締役社長 CEO

カーボンニュートラルに向けた取組みが企業の経営課題となった今、企業の環境経営戦略立案のために担当者が情報収集整理に費やす時間と手間が格段に増えています。エコノートは、そうした企業担当者の一助となるべく、統一したフォーマットで国内上場企業1,000社の環境経営・開示情報を網羅し、気になる業種や他社の動向を簡単にチェックできる無料サイトです。本サイトの普及を通じ、多くの企業に環境経営の「はじめの一歩」を踏みだしていただきたいと考えています。https://www.econote.jp/

仲埜 公平(なかの こうへい) 本姓は八林(やつばやし)

<略歴>

国際基督教大学卒業後、2006年環境省入省。カーボン・オフセットやJ-VER制度の設計等に従事。2010年に北海道下川町役場へ転職。環境未来都市、SDGs未来都市など地域政策形成とモデル事業を複数手掛ける。2020年より現職。カーボンニュートラル経営にかかる情報開示コンサルティングを柱に事業展開。

終了しました。参加登録:URLより登録をお願いします。

https://business.form-mailer.jp/fms/e9978290174973

◆一般のご参加費:1,000円(ただしJFEJへの参加を前向きにご検討いただける記者の方には無料でご参加いただけます)
※JFEJ会員、準会員、学生会員は無料です。
◆お申込の方に、当日までにZoom会議室情報をお送りします。

◆講演中の設定
講演中は、必ずミュートに設定してください。講師へご質問がある場合は、画面下の「チャット」欄へ記載をお願いします。

◆「待機室」について
開催時間の15分前(18:45)から準備いたします。

◆途中の出入りは自由です。

◆開催後記・録音について
本ウェビナーの内容は開催後、収録物を編集して日本環境ジャーナリストの会WEBサイトに掲載される可能性があります。ご発言の使用等で不都合のある方は終了後、事務局、もしくはこちらのWEBサイトの「お問い合わせ」へご連絡ください。

◆Zoomアップデートに関して
セキュリティー対策でZoomが頻繁にバージョンアップされています。Zoomアプリを確認・ダウンロードの上、最新版をご利用いただきますようお願いいたします。

【お問い合わせ・JFEJ事務局】(一般財団法人 地球・人間環境フォーラム内)
jfej(a)gef.or.jp メールでのご連絡をお願いします。
(a)を@に変えてご連絡ください。